北海道公演

2014年9月3日~12日

< 札幌公演 >  cube garden

■「イシノマキにいた時間 」  9月 3日
■「キッカケの場所 」  9月 9日~10日

 

 

 

 


< 富良野公演 > 富良野演劇工場

■「イシノマキにいた時間 」  9月5日~6日
■「キッカケの場所 」  9月7日

 

< 釧路公演 > まなぼっと幣舞(大ホール)

■「イシノマキにいた時間」 9月12日

 シゲさんレポート

釧路から羽田空港に向かう飛行機に乗りながら、そして、けっこう揺れながら、活動報告を書いている。いや、書いていたが途中で断念。羽田空港が強風のため、滑走路が1本しか使えなかったりして、空が、空なのに渋滞してたりで、久々にスリリングな空の旅だった。

釧路での公演は初めてだが、富良野では2回目、そして札幌は3回目の【イシノマキにいた時間】で、もうひとつ、2013年12月に東京で公演した【キッカケの場所】は、札幌と富良野で同時上演させてもらい、これまた、飛行機以上のスリリングな10日間だった。きっとキャストよりも、スタッフのみなさんの方が、ものすごくスリリング&エキサイティングな10日間だったと思う・・・エキサイトはしてないか。

いつもの東京スタッフにはもちろん感謝なのだが、北海道公演の札幌、富良野、釧路の全公演に帯同してくれた富良野演劇工場の舞台監督、九澤さんと、プロデューサーの太田工場長には、感謝&エキサイティングな10日間で、超感謝もうチョーカンな10日間だった。

改めまして、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

今回、札幌と富良野では違ったテーマの2作品を同じ時期に見てもらう機会を作ってもらい、そして、たくさんの人が2作品を観に来て下さった。

ボランティア活動の中から見た石巻と、ボランティアという活動から少し距離をおいた場所から見た石巻。通したフィルターは違うが、どちらも伝えたい『あの頃』と『今』だったと思っている。

小谷真樹役 小橋亜樹さん
小谷真樹役 小橋亜樹さん

【キッカケの場所】では、小橋亜樹(こはし・あき)さんと栗栖綾濃(くりす・あやの)さんに出演してもらった。亜樹ちゃんとは、札幌で稽古をして、綾濃ちゃんは1週間ほど東京に滞在して稽古を行ってきた。

4つのオムニバス作品のうち、亜樹ちゃんには『つながるラジオ』で小谷真樹を演じてもらった。演じてもらったというより、この作品は、亜樹ちゃんが、今年5月に彼女の事務所主催のバスツアーで、石巻を体感してもらった上で、その時感じたことを話しながら、そのまま台本にした作品なので、きっと小谷真樹は小橋亜樹だったと思う。『被災地に行く』という選択をしなかった小谷真樹であり、自分にストップをかけられずに被災地を訪れていれば、自分が壊れていたかもしれなかった小橋亜樹だったのだと思う。

兄妹役を演じた、よっさんと栗栖綾濃さん
兄妹役を演じた、よっさんと栗栖綾濃さん

綾濃ちゃんには『かぞくのいる場所』で、今野裕子を演じてもらった。よっさんの妹という役で、実際に東京に滞在してた時には、よっさんが、かなり兄貴風を吹かしていたそうだ。綾濃ちゃんが初めて石巻に行ったのは、今年の8月で、その時には、自分が演じていい役ではないと感じたと言ってた。今野裕子とは、震災後の生き方が違いすぎると稽古場で苦悩していた。ただ、この作品で、よっさんが伝えたかったのは、震災後ずっとボランティア活動を続けて、石巻に住んだ裕子の生き方ではなく、その活動の後ろに見える家族の物語だった。そういう意味で、兄貴風を吹かせまくって引っ張っていたのだと思う。

自分の想いを背負って舞台に立った亜樹ちゃんと、誰かの想いを背負って舞台に立った綾濃ちゃん、どちらも大きな想いを背負っていたと思う。自分の想いでありながら、他人の想いでありながら、どちらも演じるコトには変わりないワケで、僕自身も、あの時のダレカを演じている。

 

今回、セリフの中に自分の想いと重なるセリフを多く入れた。あの時のダレカに言わせてるセリフだ。それは、たぶんこれから創る作品には、求められているコト以上に、自分が求めるコトを大事にしていこうと思ったからだと思う。

そんなキッカケになった【イシノマキにいた時間】であり【キッカケの場所】であった。

ご来場いただきましたみなさん、そして、応援して頂いてたみなさん、北海道公演を無事に終えました。ありがとうございました。

 よっさんレポート

約二週間の札幌、富良野、釧路の北海道ツアー、無事終了しました。

ご来場下さった各地の皆さん、本当に有り難うございました。

この『イシノマキにいた時間』&『キッカケの場所』連続公演と云う、役者だけじゃなく、スタッフさんたちの方がものすごい大変だと云うのをわかっていたにも関わらず同行してくれたスーパースタッフさんたちには本当に感謝です。

もう6日の富良野での『イシノマキにいた時間』の本番が終わってからバラして『キッカケの場所』の仕込みかえをして場当たり、ゲネプロはスゴかったです!翌日は朝から『キッカケの場所』の2公演。もう感謝しかありません。

 

 

 

 

そして富良野公演では物産展と写真展も開催しました。物産展に関しては田口くんがレポしてくれるので、ボクは写真展の方を書きたいと思います。

3人の写真家、鈴木省一、平井慶祐、上野祥法。

彼らは震災当初から石巻に入り、ボランティア活動をしていました。当初は写真を撮る余裕など無かったそうですが、写真家としてシャッターを押したくなくても記録として遺すために押した時もあったそうです。でも泥出しなどが少しずつ落ち着いて来てからは、やっと心から遺したいモノを収めるためにそれぞれがシャッターを押し始め、そして今回の写真展で展示された、夜明け前から朝に変わる狭間の風景を収めた、鈴木省一の「いしまきのあさ」。もともと海が好きで、震災後も海に残ることを覚悟した人々や海の生き物たちを収めた、平井慶祐の「やっぱり海が好き」。そこに生きる人たちの決意のヒトコマや伝統を受け継ぐ覚悟を収めた、上野祥法の「A day in the life」。が出来上がったそうです。

きっと彼らの写真は、地元の人たちと深く関わり合った中だからこその表情を見せてくれたり、地元の人だからこそ知っている場所に連れて行って貰える関係だったから撮れたのだとボクは思います。

この『イシノマキにいた時間』や『キッカケの場所』の最後のスライドの写真でも彼らの写真を使わせて貰っています。特に『キッカケの場所』のオムニバスのラストの作品に関しては、彼らの写真があったから出来た作品でした。

今回の写真展。本来なら3人を招いて開催したかったのですが、なんせ元々お金がある集団ではなく(笑)直前までチケットの売れ行きも良くなかったので断念した訳でしたが。。。でもやはり、初日が明けると反響がものすごく次の日からの予約や当日券がドバッと増えた各地の公演だったので、来て貰いたかったなぁ〜と思いました。

写真の展示は実行委員の皆さんと一緒にボクらでやった訳ですが、3人の写真家さんたちの品格を落とさないようにあっちがイイ、こっちがイイと細部までこだわりレイアウトなどを決めて行きました。

観に来て下さった皆さんには、開演前に観た写真たちも終演後に観た写真たちは同じ写真でも深く心に刻まれたと思います。

今回の北海道ツアーで販売された彼らのポストカードの売上げの10%は、それぞれの関わりのある石巻の支援に費用に寄付されています。

ご購入下さった皆さん、本当に有り難うございました。

もう一度写真を観たいと思って下さった方は、WEB版、石巻通心をご覧下さい。

https://www.ishinomakitime.com/wp/

では、今回の北海道ツアーで4キロ太った田口くんにバトンタッチしたいと思います(笑)

 グッチ~レポート

これまでに、東京、名古屋、愛媛公演で石巻物産展【美味想い市(うまおもいいち)】を開催してきました。石巻の美味しくて想いの詰まったモノを購入していただき、家に帰っても石巻を感じてもらえたらと始めた物産展。各会場で地元の実行委員のみなさんのご協力もあり、多めに用意した商品が完売となり、たくさんの方に石巻を感じていただけたと思います。

そして今年の7月。いつも【イシノマキにいた時間】を応援して下さっているクリエイティブオフィスキューさんの札幌での2年に1度の大イベント『CUE DREAM JAM-BOREE 2014』に、写真家・鈴木省一さんと平井慶祐さんの写真(ポストカード)と、石巻物産展(木の屋さんの缶詰、海苔漁師が作ったおやつ海苔、石巻のおかあさんたち手作りのグッズ)を併せた、石巻ブースを出展させて頂くことになりました。

CUE DREAM JAM-BOREE 2014 サブアリーナ会場
CUE DREAM JAM-BOREE 2014 サブアリーナ会場

ただ、今までと大きく違うのは、【イシノマキにいた時間】をご覧になられていない方がブースに来て下さるということ。そして一番の目的は商品をバンバン売るということよりも、その商品に込められた思いを伝えるということ。もちろん、買ってもらうことで感じていただくことも大切なのですが、大事なのはそれぞれの商品にかけがえのない想いがあるということを知ってもらう事だと思います。一人でも多くの方に想いを伝えるためにはどうすればいいのか、というところからブース作りは始まりました。アートディレクターの吉澤正美さんに協力してもらいポスターを作成していただいたり、スタッフのみなさんに商品解説付きの値札を作って手に取って見てもらえるようキレイに陳列してもらったり、当日、石巻の缶詰工場で働いているcanちゃんこと五百田紗江(いおたさえ)さんに札幌まで来ていただき、想いを伝えてもらったり。そして、より2人の写真家の想いや、商品を作った人たちの想いが伝わるようにと、IT部長・須田拓磨さんを中心に、QRコードを読み込むと閲覧できる『web版・石巻通心』を開設してもらいました。多くの方のお力をお借りして、みなさんの知恵と技術と想いがつまった石巻ブースが完成しました。限られたスペースと時間の中でも、当日ブースに足を運んでくださった沢山の方たちに想いは伝わったと思います。

 

そして、札幌から富良野へ。

富良野公演の会場、富良野演劇工場でも、写真展と共に物産展を開催させていただきました。用意した商品の数は少なかったのですが、ここでもまた、想いを伝えるということを第一に、QRコードを読み込んでもらったり、声掛けをして伝えてもらったりと、きっとみなさんに想いは届いたと思います。そして購入してくださった方にはご自宅で石巻の味を堪能し石巻を感じていただけたと思います。

演劇工場の太田工場長には「物産展をやって本当に良かった」と言っていただきました。

ご来場のみなさんが石巻に、いや、石巻だけでなく、被災地を想う「キッカケ」になってくれていたら嬉しいです。

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